ここがスゴイ!
こんな人生を送ってきました
1905(明治38)年、名古屋市矢場町(現在の中区栄三丁目)に生まれました 。
子どものころから絵を描くのが好きで、1918(大正7)年に愛知県立工業学校の図案科に入学。卒業後は 岸田劉生や梅原龍三郎から絵を学び 、画家を志すかたわら、1927(昭和2)年には図案家として独立します。
1950(昭和25)年から吉川英治の連載小説『新・平家物語』の挿絵を担当し、全国的に有名になる一方、1951(昭和26年)に青栁総本家のカエルマークを、1956(昭和31)年に市営地下鉄のマークをデザインするなど、地元名古屋を中心に優れた図案家としても活躍しました。
1987(昭和62)年に杉本美術館が開館(残念ながら2021(令和3)年に閉館)したときには、すでに80歳を超えていましたが、 館内にあるアトリエに足繁く通い、精力的に作品を制作しました。転倒して利き手である右手を骨折したときも、「杉本左吉」と称して左手で描き続けました。
1997(平成9)年に完成した名古屋能楽堂には、舞台背景となる鏡板を寄贈。通例の老松ではなく若松を描き、伝統とは何かを問いかけました。
2004(平成16)年 、絵に捧げた一生を終えました。98歳でした。
もっとくわしく知りたいあなたに
- 『生きることは描くこと 杉本健吉評伝』木本文平/著 求竜堂
- 『杉本美術館だより』創刊号から138号 杉本美術館
- 『杉本健吉展 画業70年のあゆみ』杉本健吉/[画] 愛知県美術館
- 『杉本健吉ポスター画稿集 24枚組』杉本健吉/[画] 名古屋鉄道
- 『絵描き杉本健吉の昭和20年 1945年の手帳より』杉本健吉/著 一粒書房
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