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名古屋の偉人伝 No.29 杉本健吉(すぎもとけんきち )の巻

ここがスゴイ!

杉本健吉氏の写真 杉本健吉氏
(提供:公益財団法人
杉本美術館)

画家、図案家 。市営地下鉄のマーク、青柳ういろうのカエルマーク、名古屋能楽堂の「若松」など、手がけた作品は今なお多くの人々に親しまれています。

こんな人生を送ってきました

杉本氏から寄贈された本の写真杉本氏から図書館に寄贈された本
1952(昭和27)年に開館した当時の建物には、杉本氏による壁画「平和の花園」が飾られていたそうです。

1905(明治38)年、名古屋市矢場町(現在の中区栄三丁目)に生まれました 。
子どものころから絵を描くのが好きで、1918(大正7)年に愛知県立工業学校の図案科に入学。卒業後は 岸田劉生や梅原龍三郎から絵を学び 、画家を志すかたわら、1927(昭和2)年には図案家として独立します。
1950(昭和25)年から吉川英治の連載小説『新・平家物語』の挿絵を担当し、全国的に有名になる一方、1951(昭和26年)に青栁総本家のカエルマークを、1956(昭和31)年に市営地下鉄のマークをデザインするなど、地元名古屋を中心に優れた図案家としても活躍しました。
1987(昭和62)年に杉本美術館が開館(残念ながら2021(令和3)年に閉館)したときには、すでに80歳を超えていましたが、 館内にあるアトリエに足繁く通い、精力的に作品を制作しました。転倒して利き手である右手を骨折したときも、「杉本左吉」と称して左手で描き続けました。
1997(平成9)年に完成した名古屋能楽堂には、舞台背景となる鏡板を寄贈。通例の老松ではなく若松を描き、伝統とは何かを問いかけました。
2004(平成16)年 、絵に捧げた一生を終えました。98歳でした。

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