ここがスゴイ!
こんな人生を送ってきました
享保13(1728)年名古屋に生まれる。通称は浅右衛門、本名は正参、東甫は字である。閑水・朽庵・泥江陰士などと号した。絵画を得意とし、親しかった俳人横井也有(よこいやゆう)とよく合作をした。枯れ木や古器物を集める趣味があり、風流を好んだ。
負債を抱え、中元の時期に催促された際、「うかうかと心も空になりにけり外はぼんてん内はたいしゃく」と狂歌を詠んだ。(※梵天の梵と盆、帝釈と貸借をかけている。)
安永年間(1772年から1781年)を中心に、尾張の旧跡・名所・産物などについて述べた『張州雑志』を編集した。東甫による鮮やかな動植物の絵図を多数収録している。
安永10(1781)年、名古屋城南の長栄寺に80歳以上の文化人を招き、尚歯会(しょうしかい)を開催、記念に『張城尚歯会』(『張藩尚歯会』)を刊行した。天明4(1784)年の飢饉の際には絵を描いて売り、得た費用で困窮した人々を救った。天明8(1788)年8月5日亡くなった。
もっとくわしく知りたいあなたに
- 『名古屋市史 第11』名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 1980
- 『尾張史料のおもしろさ原典を調べる』名古屋市博物館/編 名古屋市博物館 2004
- 『なごや本綴足』市橋鐸/著 名古屋市教育委員会 1969
- 『図説中京書家画人考』服部徳次郎/著 服部徳次郎 1974
- 『張藩尚歯会』(名古屋市史編纂資料 請求記号:市7-148)
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