蔵書情報
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書誌情報サマリ
書名 |
記憶に残る日本語 文豪一二四人の名言・名文
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著者名 |
中村明/著
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出版者 |
青土社
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出版年月 |
2024.6 |
請求記号 |
91026/01323/ |
資料情報
各蔵書資料に関する詳細情報です。
No. |
所蔵館 |
資料番号 |
資料種別 |
配架場所 |
別置 |
帯出 |
状態 |
1 |
鶴舞 | 0238406938 | 一般和書 | 1階開架 | | | 在庫 |
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書誌詳細
この資料の書誌詳細情報です。
請求記号 |
91026/01323/ |
書名 |
記憶に残る日本語 文豪一二四人の名言・名文 |
著者名 |
中村明/著
|
出版者 |
青土社
|
出版年月 |
2024.6 |
ページ数 |
372p |
大きさ |
19cm |
ISBN |
978-4-7917-7646-7 |
分類 |
91026
|
一般件名 |
日本文学-歴史-近代
日本文学-作家
|
書誌種別 |
一般和書 |
内容紹介 |
森鴎外から夏目漱石、樋口一葉、谷崎潤一郎、岡本かの子、中島敦、大江健三郎、小川洋子、三浦しをんまで。この世で出逢い印象に残る、124人の作家の著書を振り返り、それぞれの日本語表現の極意に迫る。 |
タイトルコード |
1002410014999 |
要旨 |
作家たちによる日本語表現の極意。 |
目次 |
心の底を叩いて見るとどこか悲しい音がする 千七、八百年前に同時に型を脱し、同時に窯を出て、同じ墓壁に 宵闇に浮かぶ白い浴衣も、おぼつかない白粉の匂いも 桐の花の色もちらつかせ、カステラの手ざわりも匂わせたい 首だけが、ひとりでに高く登って行く様な気持ち うれしさ、聡ずかしさのやり場はこれ以外になかった 秋の雨自らも、遠くへ行く寂しい旅人のように 老年の凍りつくようななさけなく 桜の樹の下には屍体が埋まっている 風鈴の音がその日いちにちの終りをセンチメンタルに結ぶ 五彩の花々は絶間なく空を染め、絶間なく空に吸込まれた 薄鈍びて空に群立つ雲の層が増して 浅草の路地の朝は、味噌汁のかおりで明けた 永劫であろうとするような光の顫動が音響をすら放って 夕日が波紋のような最後の光を放っている中へ五つの影が 貝がらを耳に当てると海の音が聞えるの 街燈に照らされた雨が、物思いにふける主人公の姿を映す 胸の中にほんの少し不逞な気分が入りこんできた お前の舌/お前の眼/お前の昼寝姿が/今はっきりと 思いつめた目をした中年男が冷たく光る鋭利な刃物を やがてだれもいなくなった庭だけが残った 彼女自身の心みたいに暗い森の奥で マッシュされたじゃがいもに長靴の底の模様が残る まさに辞書の鬼で、鞄は「どす黒い情念の塊」 |
著者情報 |
中村 明 1935年9月9日、山形県鶴岡市の生れ。県立鶴岡南高等学校を卒業。早稲田大学第一文学部国文専修を卒業(論文指導:波多野完治)。早稲田大学大学院日本文学専攻(国語学)修士課程を修了(指導教授:時枝誠記)。研究分野の関係で近代文学の稲垣達郎ゼミにも参加。国際基督教大学助手として外国人学生に対する日本語教育を担当。同大学生え抜きの女性教員と結婚したために退職。東京写真大学(現:東京工芸大学)工学部専任講師を一年、翌年、国立国語研究所員となり長く勤めた。早稲田大学の教授となり、現在は名誉教授。日本文体論学会代表理事(現在は顧問)、表現学会常任理事。高校国語教科書(明治書院)統括委員。一橋文芸教育振興会評議員。鶴岡総合研究所の研究顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
内容細目表:
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