蔵書情報
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資料情報
各蔵書資料に関する詳細情報です。
No. |
所蔵館 |
資料番号 |
資料種別 |
配架場所 |
別置 |
帯出 |
状態 |
1 |
鶴舞 | 0238196380 | 一般和書 | 2階開架 | 文学・芸術 | | 在庫 |
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書誌詳細
この資料の書誌詳細情報です。
請求記号 |
9146/11738/ |
書名 |
語りと祈り |
著者名 |
姜信子/[著]
|
出版者 |
みすず書房
|
出版年月 |
2023.1 |
ページ数 |
315p |
大きさ |
20cm |
ISBN |
978-4-622-09569-9 |
分類 |
9146
|
書誌種別 |
一般和書 |
内容紹介 |
かつて物語の多くは、土地に息づく小さな神々の声をもって語られていたが、人々は近代の到来とともに忘れていった。説経、山伏祭文など、「語り」の声に耳澄まし、失われた声を追い来るべき「声」の場、詩の可能性を眼差す。 |
タイトルコード |
1002210077608 |
要旨 |
かつてこの世の物語の多くは、土地に息づく小さな神々の声をもって語られていた。世界を語る言葉は「風土を生きる身体」によって紡がれ、人や鳥獣虫魚草木のいのちが宿っていた。そして、人びとは近代の到来とともにそれをあっけなく忘れた。近代の前と後の断絶。たとえば村共同体の核にあった「神」や「仏」が国家神道によって追放された歴史。あるいは折口信夫が来訪神の祝言に「この世にあらわれたはじめての文学のことば」を聴き、祈りの所作に「芸能の発生」を見た、人びとの暮らし。風土の神々と共にあった民の記憶、民の物語も忘れられていった。この列島は太古からずっと「ひとつの日本」だったのか。声を奪われつづけた世界のなれの果ての時代に、取り戻した声を手がかりにして再生の道を拓くことはできないか。説経、山伏祭文、貝祭文、説経祭文、瞽女唄、浄瑠璃、浪曲、パンソリ…、「語り」の声に耳澄まし、失われた声を追い、名残の声に引かれて、足尾銅山、水俣、八重山諸島、済州島をゆく、来るべき「声」の場、そして反旗を翻す詩の可能性を眼差して。 |
目次 |
第1部 語り(この世の物語は命の記憶をつなぐためにある 「説経」と「祭文」―千年の時間の流れを早送り なぜ「瞽女」は消えたのか? 浪曲!解放奴隷の魂はビヨーンと震える なもあみだんぶーさんせうだゆう外伝) 第2部 祈り(語りつぐ声、歌いつがれる祈り―近代的な私たちが忘れて生きているもの 反旗を翻す歌 滅びゆく水の世―足尾鉱毒事件の跡を訪ねて渡良瀬川源流、松木渓谷 来たるべきアナキズム―近代を潜り抜けた「アニミズム」と「異人」をめぐって 旅するカタリとじょろり 「ひとり」たちのための祈り) |
著者情報 |
姜 信子 1961年横浜生まれ。作家。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々を重ねてきた。近年は「口先案内人」と称して、歌や語りの芸能者と共に小さな「語りの場/声が解き放たれる乱場」を開く試みも。『生きとし生ける空白の物語』(港の人)『声 千年先に届くほどに』『現代説経集』(ぷねうま舎)『平成山椒大夫 あんじゅあんじゅさまよい安寿』(せりか書房)『はじまれ、ふたたび』(新泉社)『忘却の野に春を想う』(山内明美との共著 白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
内容細目表:
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