こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き 2024年度版
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2024年度版
『スクランブル交差点』
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佐藤まどか/作 小学館 〈913〉 |
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高1の9月、オレのクラスにイタリアからの交換(こうかん)留学生、マルコがやってきた。高校では当たり障(さわ)りなく過ごしたいオレだったが、元気でおしゃべりなマルコに振り回される日々。気になっている幼なじみの由衣(ゆい)やクラスメートも巻きこんで、何かが変わっていく。オレも、熱くなってみてもいいかもしれないと思い始めた。 |
『マスク越しのおはよう』
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山本悦子/著 田中海帆/絵 講談社 〈913〉 |
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新型コロナウイルスの流行で、マスク生活が当たり前になった中学生たち。小学生の頃からずっとマスクをしている千里子(ちりこ)、ヒョウ柄の布マスクが似合う芹那(せりな)、ひとりだけフェイスシールドを着け続ける麦(むぎ)など、クラスメートのマスクにまつわるエピソードをつなぐ。マスクをしながら心の距離を少しずつ縮めていく5人の物語。 |
『しごとへの道 1 パン職人(しょくにん) 新幹線運転士(しんかんせんうんてんし) 研究者』
『「くうき」が僕らを呑(の)みこむ前に 脱サイレント・マジョリティー』
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山田健太/作 たまむらさちこ/作 理論社 〈31〉 |
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サイレント・マジョリティーという言葉を知っていますか。日本語にすると、「静かな多数派(は)」。自分に関係がないことは深く考えず、その場の空気を読んで黙(だま)って従(したが)うたくさんの人たちのことです。物事が「空気」で決まってしまっては大変。自分で考えて、意見が言えるようになることは、とても大切なことです。 |
『アンナの戦争 キンダートランスポートの少女の物語』
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ヘレン・ピーターズ/作 尾崎愛子/訳 偕成社 〈93〉 |
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アンナは12歳。ドイツでのユダヤ人迫害(はくがい)から逃れ、家族と別れてイギリスにわたります。途中で託された赤ちゃんの世話もできる強くて賢い子です。農場にひきとられたアンナは、ある日、納屋(なや)にいた兵士が、ドイツのスパイだと気づきました。そこで、農場の子と協力し、機転(きてん)を利かせて兵士の行動を阻止(そし)することにします。 |
『雨にシュクラン』
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こまつあやこ/著 講談社 〈913〉 |
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真歩(まほ)は猛勉強の末、憧(あこが)れの書道部のある高校に合格したが、入学してすぐ、家族の都合で隣の県へ引っ越すことになった。今さら転校する気になれず、高校を退学して家で高卒認定(にんてい)試験の勉強をする道を選ぶ。そんな時、アラビア文字の書道に出会い、トルコにルーツを持つ姉弟とも仲良くなっていく。「シュクラン」とはアラビア語で「ありがとう」の意味。 |
『夜空にひらく』
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いとうみく/著 アリス館 〈913〉 |
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17歳(さい)の鳴海円人(なるみえんと)はバイト先で傷害事件を起こし、家庭裁判所から試験観察という処分を受ける。補導委託(ほどういたく)先は「深見煙火店(ふかみえんかてん)」。ここで花火を作る職人たちを手伝いながら、数カ月間暮らす。初めは決められた日課が面倒だったり、煙火店の人たちとの接し方にとまどったりしたが、次第に周りの人に心をひらいてゆく。 |
『アフリカで、バッグの会社(かいしゃ)はじめました 寄(よ)り道(みち)多(おお)め仲本千津(なかもとちづ)の進(すす)んできた道(みち)』
『パップという名の犬』
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ジル・ルイス/作 さくまゆみこ/訳 評論社 〈93〉 |
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子犬のパップは、やさしい飼(か)い主(ぬし)の少年から引(ひ)き離(はな)され、遠くの街の通りに捨(す)てられる。そこで野良犬のフレンチと出会い、同じように人間に捨てられた7ひきの犬の群(む)れに迎えられる。人間を恐(おそ)れて生きる野良犬の暮(く)らしの中で、パップは少年と過(す)ごした幸せな日々の記憶(きおく)をしだいに失っていく。 |
『絵(え)で旅(たび)する国境(こっきょう)』
『ぼくたちはまだ出逢っていない』
『明日の国』
『モノクロの街の夜明けに』
『葉っぱの地図』
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ヤロー・タウンゼンド/作 井上里/訳 小学館 〈93〉 |
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物のことばを聞くことができるオーラは、村はずれの小屋にたった一人で住んでいる。植物について知り尽くし、その知識で村人を助けていた母さんは死んでしまった。ある時オーラは、庭の植物たちの黒いシミに気付く。謎の病が村に広がりつつあるようだ。母さんは何かを知っていたはず。オーラは母さんの手帳を頼りに、病の謎を解くために上流の町へと旅立つ。 |
『セントエルモの光(ひかり) 久閑野高校天文部(くがのこうこうてんもんぶ)の、春(はる)と夏(なつ)』
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天川栄人/著 講談社 〈913〉 |
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高1の安斎(あんざい)えるもはこの春3年ぶりに地元へ帰ってきた。東京の生活でSNSをきっかけにいじめにあい、久閑野へ帰ったもののSNSから離れられない。だが天文部に入り、たった一人の先輩(せんぱい)と過ごすうちに、どんどん星空にひかれていく。でも天文部は廃部寸前で...。 続編もあります。 |
『日本に住んでる世界のひと』
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金井真紀/文・絵 大和書房 〈3344〉 |
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18組20人の日本に住んでる世界の人にインタビュー。カラフルなイラストと似顔絵が楽しい。しかし、一人一人の人生の話はどれも読みごたえがある。12歳で山岳ゲリラになった広島弁の父ちゃん、北マケドニアから来た上野公園のチェリストなど。あまり知られていない世界のディープな事情も収録。 |
『ウクライナから来た少女ズラータ、16歳の日記』
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ズラータ・イヴァシコワ/文・絵 世界文化ブックス 〈916〉 |
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ズラータは、美術を学ぶウクライナの女子高生。太宰治が好きで日本語を学び、日本語を自在に使うマンガ家を夢見ていた。でも、突然戦争が始まった。空襲警報が頻繁に鳴り、爆撃が身近に迫る。母の英断で、運命をかけてひとり日本に避難することになった少女の140日間の日記。 |
『オタクを武器に生きていく』
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吉田尚記/著 河出書房新社 〈159〉 |
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かつてネガティブなニュアンスを込めて呼ばれた「オタク」も既(すで)に文化! 推(お)し活、萌(も)えは普通(ふつう)。好きなことにどっぷりとつかり、人よりすごい知識や技術を持つ、オタクが必要とされる時代がやってきています。自分の興味のあることにワクワクしながら生きていく、この本にはそれを実現するための実践(じっせん)法が詰(つ)め込まれています。 |
『世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々』
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田井基文/著 産業編集センター 〈480〉 |
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日本でただ一人の「動物園・水族館コンサルタント」の著者が、その仕事ぶりを語っています。動物がベストな環境で過ごせるように、地域に愛される施設になるようにサポートをするのです。例えば、飼育係が食料を運びやすい通路の幅を考えたり、動物がなめてもいいような建築素材の材料を選んだりと、専門家の視点にあふれています。 |
『成瀬は天下を取りにいく』
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宮島未奈/著 新潮社 〈F〉 |
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コロナ禍の夏休み、成瀬がまた変なことを言いだした。もうすぐ閉店してしまう西武大津店の生中継をローカル番組で毎日やるので、ライオンズのユニフォームを着て、映り込もうというのだ。成績優秀、なんでもこなす成瀬がストレートに駆け抜けていく。 成瀬の熱いエピソード満載。きっとあなたも成瀬が好きになる! |
『街に躍(は)ねる』
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川上佐都/著 ポプラ社 〈F〉 |
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小5の晶(あき)にとって、高校生の達(とおる)は、絵がうまくて面白いことをたくさん教えてくれる最高の兄ちゃんだ。達が学校に行かないことも、集中すると突然走り出す癖も、それでよかった。ところが、うちに呼んだ友だちに、達の不登校を陰口のように話され、「世間から見ると普通じゃない」ことが気になり始める。兄ちゃんは「コミュ障」で「かわいそう」なのだろうか。 |
『ラジオ保健室 10代の性 悩み相談BOOK』
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NHK「ラジオ保健室」制作班/著 リトルモア 〈3679〉 |
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生理のこと、体のコンプレックスのこと、「付き合う」ということ、性別に違和感があること...。 「ラジオ保健室」は10代のリアルな悩みに寄り添い、一緒に考えていくラジオ番組から生まれた本です。気になるけど、誰にも相談できない、聞きにくい悩みがちょっと軽くなるかもしれません。 |
『自分疲(づか)れ』
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頭木弘樹/著 創元社 〈114〉 |
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好き嫌(きら)いに関わらず、自分であることをやめることはできない。自分とは何なのか。自分の心と自分の体では、どちらがより自分なのか。自分の意志に体が反するときもある。著者が紹介(しょうかい)してくれる、小説やアニメの主人公の体験や心理描写(びょうしゃ)から、心と体について考えてみよう。 |
『サクラサク、サクラチル』
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辻堂ゆめ/著 双葉社 〈F〉 |
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高3の染野高志(そめのたかし)は、東大以外認めないという親の過剰な管理の下で、勉強漬けの毎日を送っていた。ある日、パニック発作を起こし、クラスメートの星愛璃嘉(えりか)に声を掛けられる。彼女はネグレクトの母に依存され、生活を支えていた。互いを鏡としながら、自身が「親のために生きてきた」ことに気づいた二人は、親への《復讐(ふくしゅう)計画》を始動する。 |
『ことわざ絵つづりいろはかるた』
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大田垣晴子/著 京都芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎 〈3888〉 |
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江戸期のいろはかるたで使われたことわざを中心に、150点ほどをのせています。今ではあまり使わないことわざもありますが、小話や絵とあわせて読むと、現代にも通ずる光景があります。かるたのなりたちや、九州のある地域でのみ現存するウンスンかるたについても紹介されています。 |
『ノウイットオール あなただけが知っている』
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森バジル/著 文藝春秋 〈F〉 |
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探偵青影千織(あおかげちおり)のもとに暴力団から殺しの犯人捜しの依頼が入った。一方、M-1を目指す高校生コンビ。彼らは天下を取るべく、まっすぐに突き進む。 推理小説、青春小説、科学小説、幻想小説、恋愛小説。同じ街に暮らす人たちの様々な5つの話が、少しずつ影響を与え、結びついていく。 |
『語学の天才まで1億光年』
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高野秀行/著 集英社インターナショナル 〈804〉 |
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辺境に行く前にその国の人を探して直接言語を学ぶ。日本語のテキストがなければ自分で作る。現地の人と親しくなる一番の方法はその国の言葉で話すことだから。インドでだまされた結果英語が上達し、コンゴでリンガラ語を話してウケまくる。独自の方法で学んだ言語は25以上。怪獣探しにアヘンケシ栽培、辺境をめぐる破天荒な作家の語学青春記。 |
『弱い力でも使いやすい頼もしい文具たち』
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波子/著 小学館クリエイティブ 〈5897〉 |
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この本では「これ便利!」と感じるさまざまな文房具が紹介されています。特に、「片手で使える」「サッと取りやすい(置いたときに自立して転がりにくい!)」というポイントも重視。例えば、片手でキャップが開けられるだけでなく、立てて置くことができるから手に取りやすいスティックのりなど。確かに「これ便利!」 |
『パラレル百景』
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笹公人/短歌 北村みなみ/絵 トゥーヴァージンズ 〈91116〉 |
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「陽だまりの春の廊下でふりむけばタイム・リープの少女に逢える」。 短歌と聞けば、難しそうに思えるかもしれませんが、この本は一味違います。謎がひそんだ短歌ときらめくイラストの相互作用が、あなたを不思議でノスタルジックな世界へ誘うことでしょう。あなたが気になる歌を探してみてください。 |
『最後の語り部』
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ドナ・バーバ・ヒグエラ/著 杉田七重/訳 東京創元社 〈933〉 |
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ペトラは、おばあちゃんが話してくれる神話や昔話が大好きでした。ある時、地球に彗星が衝突することが分かり、人類は宇宙船で移住先のセーガンという星を目指します。ところが船内には「人類から地球の記憶や知識を消去すれば争いがなくなり幸せになれる」という陰謀を持つ人間もいました。ペトラは彼らに、物語の力を信じて立ち向かうのです。 |