蔵書情報
この資料の蔵書に関する統計情報です。現在の所蔵数 在庫数 予約数などを確認できます。
資料情報
各蔵書資料に関する詳細情報です。
No. |
所蔵館 |
資料番号 |
資料種別 |
配架場所 |
別置 |
帯出 |
状態 |
1 |
鶴舞 | 0238275770 | 一般和書 | 2階開架 | 人文・社会 | | 在庫 |
関連資料
この資料に関連する資料を 同じ著者 出版年 分類 件名 受賞などの切り口でご紹介します。
書誌詳細
この資料の書誌詳細情報です。
請求記号 |
3296/00163/ |
書名 |
通訳者と戦争犯罪 |
著者名 |
武田珂代子/[著]
|
出版者 |
みすず書房
|
出版年月 |
2023.6 |
ページ数 |
5,282,26p |
大きさ |
20cm |
ISBN |
978-4-622-09617-7 |
原書名 |
原タイトル:Interpreters and war crimes |
分類 |
32967
|
一般件名 |
戦争犯罪
通訳
|
書誌種別 |
一般和書 |
内容紹介 |
自らの伝えた言葉によって他者が拷問や虐待にさらされる時、通訳者は中立性を保てるのか? 太平洋戦争後の対日戦犯裁判やイラク、アフガンなどの事例から、戦争・紛争下の通訳者が直面するリスクと倫理的選択について論じる。 |
書誌・年譜・年表 |
文献:巻末p10〜26 |
タイトルコード |
1002310020449 |
要旨 |
通訳者は通常、原発話の内容やその結果とは無関係であるとされ、それを目標言語で忠実に伝達することについて法的責任を問われることはない。また、職務倫理においても公平性と中立性が要求され、業務上知り得た事柄については守秘義務が生じる。しかしこうした平時の規範は、戦争や紛争のような暴力を伴う敵対状況下の通訳にも通用するのだろうか?本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴史的事例としてアジア太平洋戦争後の英国による対日BC級戦犯裁判を参照し、そこから今日の通訳者の責任と倫理を論じるものである。第1部では、通訳被告人(台湾人、占領地市民、日系二世を含む)の動員経緯や業務内容、裁判中の供述、抗弁、判決等を詳述し、通訳者がどのようにして罪に問われたのかを精査する。同時に、同裁判で通訳者が業務中に目撃した雇用主の行為について証言を行ったことにも着目する。第2部では、英軍裁判に加え、イラクやアフガニスタンなど現代の戦争の事例も参照しながら、「可視性」や「近接性」の観点から通訳者が抱えうるリスクを検討。従軍通訳という究極なケースをも包含する堅牢な通訳理論の構築を提起する。現場感覚と研究の蓄積に裏打ちされた書。 |
目次 |
序論 「伝達人」が罰されてしまったのか? 第1部 対日英軍戦犯裁判における被告人・証人としての通訳者(被告人となった通訳者 通訳者の罪状 通訳者の抗弁 判決とその後) 第2部 戦争・紛争における通訳者のリスク、責任、倫理(通訳者と暴力の近接性 通訳者の可視性と発話の作者性 戦争犯罪における通訳者の共同責任 犯罪の目撃者としての通訳者) 結論 通訳者を守るために |
著者情報 |
武田 珂代子 熊本市生まれ。専門は翻訳通訳学。米国・ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任を経て、2011年より立教大学異文化コミュニケーション学部教授。現在、同学部特別専任教授。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
内容細目表:
前のページへ