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調査内容
名古屋の茶室がアメリカに建っているといつか耳にしました。建っている場所といった情報や、写真があれば見たいです。
調査手順
名古屋とアメリカで真っ先に思い浮かぶのは、ロサンゼルスとの姉妹都市交流。
ということで『名古屋・ロサンゼルス友好の絆60年のあゆみ』を確認。年表を追っていくとp.28、昭和44(1969)年10月18日に「ロサンゼルス市ワットルズ公園で名古屋市寄贈の茶室『光風庵』の贈呈式挙行」とありました。
次に光風庵について調べました。『尾張の茶』を読んでいくとp.46「吉田紹和と歴代の茶室」の項目で、茶家である吉田家の四代・紹清について「昭和区菊園町の家に三畳台目の茶室『生風庵』を建てました。没後、その茶室は名古屋市に寄付されて、姉妹都市のロサンゼルスに贈与されました」とあり、元々は別の名前の茶室であったことがわかりました。
更に外観の情報を探します。『新修名古屋市史 第7巻』に「文化活動と国際交流」の章があり、そのなかの「ロサンゼルス姉妹都市提携一〇周年」を見るとp.942に「写真5-20 ロサンゼルスへ寄贈された茶室『光風庵』」としてその外観を確認できました。
なお、茶室が現存するかどうかは確認できませんでした。
調査結果
ロサンゼルスの名古屋の茶室は二都市間の「友好の証」でした。
今回の調査で使った資料
- 『名古屋・ロサンゼルス友好の絆60年のあゆみ』名古屋市観光文化交流局観光交流部国際交流課/編集 [名古屋市観光文化交流局観光交流部国際交流課] 2020.3
- 『尾張の茶』神谷宗【チョウ】/著 淡交社 2019.10
- 『新修名古屋市史 第7巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 1998.3