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お知らせ

本の展示

中川図書館 終戦記念ミニ展示「『永遠の0』のモデル 撃墜王 坂井三郎・岩本徹三 生誕百年」≪展示期間:7月5日(火)~8月31日(水)≫

2016年7月6日

展示期間:2016年7月5日(火曜日)~8月31日(水曜日)

 (中川図書館 終戦記念ミニ展示」)

映画化で話題を呼んだ百田尚樹のベストセラー小説『永遠の0』。主人公・宮部久蔵のモデルらしき複数のゼロ戦撃墜王のうち、2人が1916年生まれで、平成28年は、生誕100年にあたります(ただし、宮部は1919年生まれ)。「左捻り込み旋回」や「横滑り」など、映画および小説中で宮部が模擬空戦で見せたという超絶技巧は、坂井三郎(1916年誕生~2000年没。撃墜数は自称64機、なお28機という説もあり)の著書を参考にしています。一方、宮部の温厚で偉ぶらない努力家の性格や、他小隊の格闘戦中は上空待機し、帰還する敵機を一撃する戦い方などは、岩本徹三(1916年誕生~1955年没。撃墜数は自称202機、なお80機という説もあり)がモデルのようです。展示した2人の関連本は、全て戦後に書かれたものですが、特に本人の著作物は、当時の軍人が伝える生の証言記録として、未来への戦争遺産ともいえる貴重なものです。

展示棚上 1945年4月の岩本(『零戦撃墜王』)、中 坂井の著書、下 他の海軍撃墜王の本(中川図書館 終戦記念ミニ展示) 展示棚上 1945年4月の岩本(『零戦撃墜王』)、中 坂井の著書、下 他の海軍撃墜王の本

■ 主な展示資料 ■

No. 書名 著者名 出版者 出版年 分類 コメント
1 大空のサムライ かえらざる零戦隊 坂井三郎/著 光人社 1993 916 空中戦闘ドキュメントの世界的ベストセラー。戦闘で右目を失明、左半身マヒの重傷を負いながら4時間飛行して、ラバウルに帰還した逸話や空戦秘術が『永遠の0』にも引用されている。
2 零戦撃墜王 岩本徹三/著 今日の話題社 1972 916 岩本が大型ノート3冊に遺した、日中戦争から終戦までの回想記を、岩本の死後に出版したもの。末尾にある夫人の回想も必読。
3 坂井三郎の零戦操縦 世良光弘/編著 並木書房 2001 3912074 零戦操縦解説書であり、かつ、坂井の操縦を再現したパソコンゲーム「コンバット・フライト・シミュレーター2」の攻略本。坂井の空戦極意を図付きで解説。企画された元米軍パイロットと坂井とのゲーム対決は、坂井の死で流れた。
4 坂井三郎と零戦 三野正洋/著 PHP研究所 2008 3912074 坂井の解説と零戦の解説で構成。海軍の撃墜王を比較した表によると、撃墜数1位が岩本で、坂井は4位。

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