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お知らせ

本の展示

熱田図書館 「没後70年 白百合忌・桜桃忌に向けて 太宰治」≪展示期間:5月20日(日)~6月19日(火)≫

2018年5月22日

展示期間:2018年5月20日(日曜日)~6月19日(火曜日)

『津軽』『斜陽』『人間失格』などで知られる作家の太宰治(1909~1948)が、1948年6月13日深夜、愛人の山崎富栄と東京三鷹の玉川上水へ入水自殺してから、今年で70年。2人の遺体が発見された6月19日は、奇しくも太宰の39回目の誕生日で、享年(数え年)40歳。満39歳になる直前の死でした。
太宰の墓がある三鷹の禅林寺では、毎年、6月19日に、太宰を偲ぶ「桜桃忌」が行われます。また、太宰と、太宰を愛した4人の女性、小山(おやま)初代、田部シメ子、太田静子、山崎富栄を偲んで白百合を持ち寄るマニアの集い「白百合忌」も、毎年6月に同寺で細々と行われています。
熱田図書館では、没後70年の「白百合忌」「桜桃忌」に向け、その死を振り返り、今なお私たち惹きつけて止まない太宰の魅力を知るための本を展示します。

昭和20年芦野公園『日本文学アルバム15太宰治』1955年筑摩書房より(鶴舞中央図書館蔵)(熱田図書館 「没後70年 白百合忌・桜桃忌に向けて 太宰治」) 昭和20年芦野公園
『日本文学アルバム15太宰治』1955年筑摩書房より
(鶴舞中央図書館蔵)

くらしの展示コーナーに展示(熱田図書館 「没後70年 白百合忌・桜桃忌に向けて 太宰治」) くらしの展示コーナーに展示

■ 主な展示資料 ■

No. 書名 著者名 出版者 出版年 分類 コメント
1 人間失格 太宰治/著 新潮社 1967 9136 太宰文学の集大成と言える小説。太宰の心中直後、その死に関心が高まる中、死の直前に脱稿した後半が発表されてセンセーションを巻き起こした。「恥の多い生涯を送って来ました。」の書き出しは、処女作『晩年』の冒頭の「死のうと思っていた。」を想起させる。
2 恋の蛍 山崎富栄と太宰治 松本侑子/著 光文社 2009 9136 太宰と心中した山崎富江の生涯をたどる伝記小説。心中の真相は謎だが、富江の手紙や関係者への詳細な取材で深まる富江への理解を通じて、太宰を、そして2人の死の意味を考える。
3 明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 太田治子/著 朝日新聞出版 2009 910268 『斜陽』のモデル太田静子と、父太宰との関係をその娘が検証する評論。静子と山崎富江の関係や、太宰が死を共にする相手に富江を選んだ理由など、静子側の視点で語られる。
4 太宰治に聞く 井上ひさし/編・著,こまつ座/編・著 ネスコ 1998 910268 複数の著者による色々な切り口のコラムを集成し、太宰の生涯を明らかにする本。冒頭の太宰と井上氏の架空対談が、この本のタイトル。こまつ座上演の戯曲『人間合格』台本つき。
5 文豪ナビ太宰治 新潮文庫/編 新潮社 2004 910268 太宰作品を短時間で理解し、面白さを知るための本。作品要約、音読用ダイジェスト、著名人の感想、評伝、旅コラム等で構成。1冊で太宰作品の凄さがわかる。
6 太宰治100の言葉 人生を見つめ直すためのヒント 安藤宏/監修 宝島社 2016 910268 太宰作品に書かれた100の言葉を抜粋し、「生と死」「恋と愛」「人と暮らし」「絶望と幸福」の4分類で解説する本。貴重な写真も豊富。太宰の言葉は、ポジティブでもネガティブでも、今も輝きを放ち、日々太宰ファンを生み出す。

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