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お知らせ

本の展示

中川図書館 憲法公布70周年企画展示「日本国憲法の時代」≪展示期間:10月22日(土)~11月17日(木)≫

2016年10月23日

展示期間:2016年10月22日(土曜日)~11月17日(木曜日)

中川図書館 憲法公布70周年企画展示「日本国憲法の時代」」

中川図書館 憲法公布70周年企画展示「日本国憲法の時代」」

今から70年前の昭和21(1946)年11月3日、日本国憲法が公布されました。まだGHQの占領下でしたが、いよいよ民主主義国家日本の建設に向けた基本的枠組みが、立法府(帝国議会)の民主的手続きを経て明文化され、国民に周知されたのです。相前後して、半年後の5月3日(現憲法記念日)の施行に向けて、憲法を具体化する法律も続々成立していきます。そんな時代に書かれた本を集めました。民主主義が国民意識に定着していく過程を感じとり、戦後民主主義の原点を見つめ直す企画です。
(写真:1946.11.3 憲法公布詔書を読まれる昭和天皇 出典:『大東亜戦争写真史8』1954年 鶴舞中央図書館所蔵)

■ 主な展示資料 ■

No. 書名 著者名 出版者 出版年 分類 コメント
1 青い山脈 石坂洋次郎/著 新潮社 1992 9136 昭和23年のベストセラー小説。映画主題歌も大ヒット。学園の民主化を願う女学校教師が、学内の封建主義に敢然と立ち向かう。ヒロインと校医、教え子の女学生と旧制高校生の2組のカップルは、新しい時代の象徴。
2 わたくしたちの憲法 改訂版 宮沢俊義,国分一太郎/著 有斐閣 1984 32314 昭和30年。戦後憲法学に多大な影響を残した宮沢が、子供向けに憲法をわかりやすく解説した本。いわく、「わたくしたちは、ただ、心のしんそこから、平和を望むだけなのだ。...そのために戦争をしない国をつくろうとし、軍隊のいない国をつくったのだ。」。
3 山びこ学校 無着成恭/編 岩波書店 1995 816 山形県の中学教師の著者が、生徒に生活綴方を指導した成果をまとめ、昭和26年に出版したもの。戦後の山村の生活が作文、詩、版画等でリアルに綴られ、生徒の感性に心打たれる。戦後教育の金字塔。
4 法律における理窟と人情所収「家庭生活の民主化」 我妻榮/著 日本評論社 1987 3204 戦後の家族法(民法)起草者が、アメリカの家族を参考にしながら、民主的家族像を解いた肩の凝らない講演記録。昭和30年刊。恋愛結婚のエピソードはじめ、著者の体験を通して理想の民主的夫婦像、家庭像を解く。
5 自由学校 獅子文六/著 筑摩書房 2016 9136 戦時中、小説『海軍』を書いたためにGHQに監視されていた著者が、昭和25年に発表した小説。妻駒子にガミガミ言われ続けて「自由が欲しくなった」とこっそり会社を辞めた五百助が、ルンペンになってハチャメチャな体験をする。駒子も様々な体験をするが、最後は元の鞘におさまって大団円。
6 ものの見方について 笠信太郎/著 朝日新聞社 1987 3616 昭和25年刊の、著者の欧州土産の随筆。戦後日本で誰もが生き方を模索していた頃、英、独、仏人のものの考え方と日本人の考え方を比較し、方向性を示した名著。

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