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こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き 2020年度版
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こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き
書名や表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。 〈 〉内は分類をあらわします。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。掲載不可の本は表紙画像がありません。
◆◇ 2020年度版 ◇◆
■ 『天使のにもつ』 ■
いとうみく/著 丹下京子/絵
童心社 〈913〉
中学2年の風汰(ふうた)が職場体験に選んだのは、エンジェル保育園。子どもとあそんでいればいいから楽そう!と思ったのが大まちがいだった。風汰に厳しい保育士の先輩について4歳児クラスきりん組の担当に。泥だらけの手、部屋の片づけ、給食、昼寝とんとん...。うるさく汚くパワー全開の保育園児たちに、風汰はすごーく疲れていく。
■ 『Michi みち』 ■
junaida/著
福音館書店 〈エ〉
本の片方の表紙には男の子、反対の表紙には女の子それぞれが出発する様子が描かれています。どちらか好きな方から、ページをめくっていってください。にぎやかな町、力強い大木、明るい川や深い海の中を、道が迷路のようにずっと続いていきます。そして、大きなお城につくと、びっくりすることが待っています。
■ 『moja(もじゃ)』 ■
吉田桃子/著
講談社 〈913〉
夏、それは理沙(りさ)のもっとも苦手な季節。理沙はいくら暑くても長袖長ズボンを着て、体育のプールには決して入らない。なぜなら剃(そ)っても剃っても生えてくるムダ毛を誰にも見られたくないから。命かけるくらい悩んでいるのに、母はナチュラル志向で理沙の気持ちをちっともわかってくれない。自分でこの「もじゃ」をなんとかするしかないのだ!
■ 『月の光を飲んだ少女』 ■
ケリー・バーンヒル/著 佐藤見果夢/訳
評論社 〈93〉
怖ろしい森のそばの「悲しみの町」とよばれる町では、森には魔女がいて、毎年赤ん坊を捧げないと皆殺しにされると信じられていた。実際は、魔女ザンはいけにえの赤ん坊を他の町に連れて行き、里親を探して託していた。だが、今年の赤ん坊にはうっかり魔法の力を持つ月の光を飲ませてしまったので、ルナと名づけ、自分で育てることにした。
■ 『12歳で死んだあの子は』 ■
西田俊也/作
徳間書店 〈913〉
中二の秋、小学校の同窓会があった。鈴元(すずもと)はその会に来なかった。卒業直前に、病気で突然死んでしまったから。だれも鈴元の話をしなかった。みんなはもう忘れてしまったのか?
もやもやと残る気がかりをなくすため、ぼくらはみんなでお墓に行こうと決めた。それは、ぼくらが受け止めきれなかった「あのころ」にもう一度向き合うことでもあった。
■ 『「文系?」「理系?」に迷ったら読む本 AI時代の進路の選び方』 ■
竹内薫/著
PHP研究所 〈913〉
「あなたは文系?理系?」高校生になると必ず聞かれる質問ですが、実はこの区分けはもう意味がない!?人工知能(AI)の到来によって、これからの時代に人間が行う仕事は大きく変わります。その時必要とされる能力はなんでしょう?著者の竹内さんが、大学、学部の選び方から対策までわかりやすく教えてくれます。
■ 『ベストマン』 ■
リチャード・ペック/作 千葉茂樹/訳
小学館 〈93〉
主人公アーチャーが、小学1年生の時の思い出したくもない結婚式に始まり、6年生の時の最高の結婚式までの物語。6年間で起こった、祖父、父、叔父、そして教育実習生との様々なエピソードが生き生きと描かれています。アーチャーは彼らを通して、自分にとってのベストマン=理想の男について考えます。
■ 『むこう岸』 ■
安田夏菜/著
講談社 〈913〉
私立中学で落ちこぼれ、公立中学に転校してきた和真(かずま)は、まちがえて飲んだ梅酒に酔っぱらって、クラスメイトの樹希(いつき)に自分の弱みを話してしまう。秘密をばらされたくなければ友だちの家庭教師になれと樹希に脅され、和真はアベルという名の少年に勉強を教えることになった。一方、生活保護を受けて暮らす樹希は、夢をもつことも勉強することもやめてしまっていた。
■ 『ゴースト』 ■
ジェイソン・レノルズ/作 ないとうふみこ/訳
小峰書店 〈93〉
ゴーストことキャッスル・クランショーは、母親と暮らす足の速い中学生。父親は三年前に酒を飲んで、母とゴーストに向けて銃を撃ち、刑務所に入っている。ある日、陸上チームの監督に声をかけられ、トレーニングを受けることになった。陸上でがんばろうと思うゴーストだが、貧乏をからかわれると気持ちがおさまらず、学校で問題を起こしてしまう。
■ 『ソンジュの見た星 路上で生きぬいた少年』 ■
リソンジュ/著 スーザン・マクレランド/著 野沢佳織/訳
徳間書店 〈93〉
北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)で、両親と暮らしていた少年ソンジュ。ところが一家はとつぜん平壌から追われ、父は仕事を失い、ソンジュたちは食べていくことがむずかしくなる。食料を求めて出かけて行った両親が次々と行方不明になり、家も失ったソンジュは、ひとり路上で生きていかなければならなかった。十代の時に脱北した著者の体験を元に書かれた作品。
■ 『11番目の取引』 ■
アリッサ・ホリングスワース/作 もりうちすみこ/訳
鈴木出版 〈93〉
サミの手から故郷の伝統楽器ルバーブが奪われた。サミやじじとともにアフガニスタンからの長い逃避行を生きのびた友であり、お金をかせぐ唯一の手段でもあったのに。サミはそのルバーブを売っている店を見つけるが、買い戻すには700ドルものお金が必要だ。なんとかお金をためようと、サミは友だちの力を借りて、物々交換の取引を始める。
■ 『秘密をもてないわたし I Have No Secrets』 ■
ペニー・ジョエルソン/著 河井直子/訳
KADOKAWA 〈93〉
わたしジェマ、14歳。重度の脳性まひがあって、体はどこも動かせず話すこともできない。だけど見えるし聞こえるし頭はちゃんと働いている。話せないわたしは理想的な聞き手らしくて、秘密を打ち明ける人もいる。でも、まさか殺人の秘密を聞いてしまうなんて!なんとかしてだれかに伝えないと。大好きな介護ヘルパーのサラが危ない!
■ 『アンネのこと、すべて』 ■
アンネ・フランク・ハウス/編 小林エリカ/訳 石岡史子/日本語版監修
ポプラ社 〈289〉
第二次世界大戦中、ユダヤ人はドイツ政府から迫害を受けていました。アンネ一家は、迫害から逃れるために約2年も隠れ家に住みますが、発見され強制収容所に連れていかれます。この本は絵や写真が豊富で、当時のドイツやアンネが住んだ隠れ家の様子などをくわしく知ることができます。
■ 『トンネルの向こうに』 ■
マイケル・モーパーゴ/作 杉田七重/訳
小学館 〈93〉
空襲で家を失ったバーニーは、叔母の家に身を寄せるため母と汽車に乗った。途中で汽車は戦闘機の攻撃を受けトンネルに逃げ込んだが、バーニーは暗闇が大の苦手。気を紛らわせようと、乗りあわせた男の人が「ほんとうにあった話」をしてくれる。それはビリーという兵士の物語で、夢中になって聞くバーニーだったが、結末は思いがけないことに。
■ 『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』 ■
弓狩匡純/著
くもん出版 〈31〉
広島平和記念資料館で、自らの体験を来館者に語る活動をしている被爆体験証言者たち。彼らが見た光景を、美術を学ぶ高校生が絵にする「次世代と描く原爆の絵」というプロジェクトがある。戦争を知らない高校生たちが、証言者の体験談を聞いて、一年をかけて油絵で再現する作業。参加した証言者と高校生を取材し、作品とともに紹介している。
■ 『愛×数学×短歌』 ■
横山明日希/編著
河出書房新社 〈91116〉
「数学」と「短歌」が融合した「数学短歌」。Twitterに投稿された、愛をテーマにした数学短歌を紹介。短歌の下には数学の解説も付いている。
数学短歌への導入として、高校生2人のストーリーを挿入。数学同好会に所属する男の子と、地方から転校してきた文芸部の女の子。ここにも「数学」と「短歌」の融合がある。
■ 『風に恋う』 ■
額賀澪/著
文藝春秋 〈F〉
茶園基(ちゃえんもとき)は中学卒業と同時に吹奏楽をやめることにした。かつて憧れていた進学先の千間(せんげん)学院高校の吹奏楽部は、今は県大会も通過できない弱小部。しかしこの春、黄金世代の部長、不破瑛太郎(ふわえいたろう)がコーチとして戻ってきた。瑛太郎に問われて思わず吹奏楽部に入部してしまった基は、一年生ながら突然部長に指名される。
■ 『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』 ■
武田綾乃/著
新潮社 〈F〉
舞奈(まいな)は引っ越してきた日に、川でカヌーを漕ぐ恵梨香(えりか)と出会う。同じ高校へ入学すると知った舞奈は、恵梨香をカヌー部に誘う。部活の先輩・希衣(きえ)と千帆(ちほ)は、大会でも活躍するペアの選手だったが、少しずつ目指すものがずれてきていた。恵梨香の実力を知った希衣は、ある決意をするが...。
青春部活小説。続編も出ました。
■ 『スガリさんの感想文はいつだって斜め上』 ■
平田駒/著
河出書房新社 〈913〉
覚王山(かくおうざん)日泰寺(にったいじ)近くにある鶴羽(つるばね)学園。長身ながら気弱な家庭科教師・杏介(きょうすけ)は、噂(うわさ)の美少女転入生スガリさんから、新しく創設する「読書感想部」の顧問になるよう迫られる。引き受けてもいないのに読まされたのは、かの文豪・漱石の『こころ』の感想文。そのころ、杏介が再会した旧友たちが、『こころ』を思わせる三角関係を繰り広げる。2巻もあります。
■ 『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』 ■
今村翔吾/著
文響社 〈F〉
2人1組で即興で花をいけ、作品の出来栄えと花をいける所作で勝敗を決める大会「全国高校生花いけバトル」。たった1人の華道同好会会員の春乃(はるの)がやっと見つけたパートナーは、大衆演劇で八代目彦弥(ひこや)として活躍する転校生の貴音(たかね)だった。春乃の誰にも負けない花に対する愛と、貴音の観客を惹き付けるパフォーマンスを武器に、優勝を目指す2人の挑戦が始まる!
■ 『中高生からの論文入門』 ■
小笠原喜康/著 片岡則夫/著
講談社 〈816〉
大学入試が大きく変わり、これからは探究力・構築力・表現力が求められます。これらの力は、論文作成の過程で自然とついてきます。とはいえ、いきなり「論文を書け」と言われても、困りますよね。心配ご無用。論文のテーマ設定、考察の深め方、資料の集め方、論文作成のルールなど、1から10までていねいにお教えしますよ。
■ 『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる 13歳からの法学入門』 ■
遠藤研一郎/著
大和書房 〈320〉
「付き合う」と「結婚」って何が違うの?いじめって犯罪なの?バイト中の悪ふざけをネットにアップしたらどうなるの?「法」と聞くと堅苦しい、自分とは関係ないと思うかもしれません。でも私たちの身近な生活の中にも、「法」はいろいろな役割を果たしているのです。
■ 『死ぬんじゃねーぞ!! いじめられている君はゼッタイ悪くない』 ■
中川翔子/著
文藝春秋 〈3714〉
中学のころにいじめがきっかけで不登校になった著者が"死にたかった夜"の先に見つけた気持ち。「生きててよかった」を、今傷つき悩むあなたに向けて綴った本。
あなたの命はあなたのもの。だから死なずに生き延びてほしい。学校に行くのがつらい、そんな夜に読んでください。
■ 『不便益のススメ 新しいデザインを求めて』 ■
川上浩司/著
岩波書店 〈5018〉
世の中はどんどん便利になっています。車の運転もそのうち全部機械まかせにできるでしょう。その反面、自分で操作したくてもできず、機械を信用するしかなくなる...。それってなんとなく気持ち悪い。そこで今、不便だからこその益(不便益)を創りだそうという動きがあります。あなたも不便の価値を探してみませんか?
■ 『早朝始発の殺風景』 ■
青崎有吾/著
集英社 〈F〉
午前5時35分の始発電車で、僕はクラスメイトの殺風景(彼女の名字だ)に会った。それほど親しくない彼女と、「なぜこんな早い時間に電車に乗っているのか」を互いに探り合ううちに、僕はある事件のことを思い出し、彼女の目的に気づく。交わす会話から、少しずつ関係性が変わっていく高校生の姿を描いた短編集。
■ 『駒音高く』 ■
佐川光晴/著
実業之日本社 〈F〉
将棋をめぐる物語集。登場するのは小学2年生から63歳のベテラン棋士までと実に多彩。どの章も独立した短編として読むことができ、しかもそれぞれがめっぽう面白いんです。将棋を指す人はいろいろとうなずき、知らない人は自分でも実際に指してみたくなるでしょう。将棋とそれに関わる人たちの「濃い」魅力にふれることのできる1冊。
■ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー The Real British Secondary School Days』 ■
ブレイディみかこ/著
新潮社 〈3763〉
アイルランド人の父と日本人の母のもとイギリスの地方都市で暮らす「僕」は、中学から地元の「元底辺中学校」に通うことになった。それは白人の生徒ばかりの中でさまざまな差別や格差に向き合う日々の始まりで...。悩みながらも自分らしく乗り越えていく僕の日常をつづる。
■ 『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』 ■
鴻上尚史/著
岩波書店 〈159〉
どうして周りの目が気になるのだろう?どうしてなんとなくの空気にひっぱられてしまうのだろう?この本はそんな「生き苦しさ」を解明する旅に連れていってくれます。あなたを苦しくさせるのは何か、楽になるにはどうすればいいか、考えてみませんか?
■ 『人生を変えるアニメ』 ■
河出書房新社/編 池澤春菜/[ほか]著
河出書房新社 〈778〉
『進撃の巨人』から戦う事、抗(あらが)う事の大切さを学んだ人。子ども時代にあまりのつまらなさにびっくりした『おもひでぽろぽろ』と思いがけない再会を果たした人。観た人の数だけ解釈があることのすばらしさを『君の名は。』から実感した人...。歴史に残る名作、めだたない良作から怪作まで、27人が語る「人生を変えるアニメ」。